XHTML Strictの構文はSEO効果が高い

構造化言語であるXMLの応用であるXHTML、とりわけ厳格さが要求されるStrictでページを組むとSEOで有利になる、という情報は2007年頃よりかなり目立つようになっています。

それ自体は正しいですが、このページを見ている皆さんの、おそらく9割にとっては間違いです。

有利になるように見えるのは元々のソースが雑だから

実際のところ、HTMLという言葉さえ知らない人がつくったサイトを、ウェブ標準をマスターしている人がソース書き直すと、劇的に順位がアップすることがあります。

論理的構造に組み替える際に検索序列の評価点アップとなる見出し等のタグを積極的に用いるため、結果的に全体の評価点が以前よりアップするわけです。

ですがこれは凄いとかの話ではなく、最初からやっておくべきことです。

ソースを書き換えて劇的に順位がアップするのは従前の設計が(極めて)雑である証なので、そのレベルで構文の優位性を語るのは実にナンセンスです。

重要なのは構文タイプではなく論理性と整合性

検索エンジンはHTMLソースをプログラムの一種として認識しているので、綺麗なソースを書けば検索エンジンに正しく認識してもらえることになります。

この点において、完璧に書かれた構文であればHTML4.0より構造化言語であるXHTMLのほうが有利と思われます

ですが、それはあくまで「完璧」なソースを書いた場合です。

完璧なソースとは、コンテンツの論理的意味に応じたタグで記述され、なおかつ汎用性が高い設計のことです。HTML-lintで100点とるだけでは足りません。

SEOの場合はそこからさらにコンテンツ精査によるキーワード調整やサイト全体のナビゲーション構成も関係してくるため、実験的なサイトでもなければ「完璧なソース」などありえないはずです。

まとめ:構文タイプを語るよりキレイなソースを書こう

SEOにおいて格差がでる要素は構文タイプではなく論理性と整合性であり、キーワードバランスやコンテンツの方向性です。

そこまでやり尽くした人であればXHTMLのSTRICTですわ!というのも説得力がありますね。