被リンクの集め方

たくさんのページからリンクをされているページは情報の質が高い=有益なサイト

この概念は検索エンジンの基幹ともいえる重要な要素です。

個人ホームページでは企業や商品について様々な、商品レビュー批評雑談が数多く書かれ、その参照先として企業ホームページには大量のリンクが自然に集まります。

著名企業や有名人のホームページがこれといったSEOを施さなくても検索上位に推移しやすくなるのは被リンクの効果によるものです。

効果のある被リンクとは?

効果のある被リンクには一定の条件があります。

  • 双方のページに共通性があること
  • 送り元のページが検索エンジンに登録されていること

僅か2点だけですが、各々の精度で効果は大きく変わります。ちなみにこれをリンクポピュラリティと呼びます。

即ち、「被リンクの施策」とはリンクポピュラリティを向上させることです。

被リンクの集め方

あなたやあなたの会社がよほど有名でもない限り、被リンクを集めるためには何らかの施策が要ります。

ネットの地域情報や業界情報に自社の情報を掲載する

いわゆるタウン誌のネット版のようなもので、法人が運営しているものから個人が趣味でやっているものまで数多くあります。

掲載費用は無料のものと有料のものがありますが、効果が期待できるものはほとんど有料です。

対象となる媒体は主に次の3通りに区分できます。

  1. 直接アクセスとリンクポピュラリティの両方が期待できるもの
  2. 直接アクセスのみ期待できるもの
  3. リンクポピュラリティのみ期待できるもの

ネット広告を出す

あくまで最終的な手段ですが、通販などでホームページ経由の売り上げにいわゆる「ノルマ」が課せられている場合はほぼ最初から避けられないのが現実です。

避けられない理由の例は次のとおり

  • 競合会社が広告を出している
  • 飽和業界にで広告を出すのが半ば常識化してしまっている
  • 知名度等の問題で技術施策だけでは上位推移がほぼ不可能
  • 対象がモバイルサイト

先の「地域情報や業界情報のホームページに掲載依頼をする」と同じですが、性質上、こちらは必ず費用がかかります。

また、費用対効果の検討を短いスパンで行う必要があるのでデータ収集と分析は欠かせません。(でないと代理店の言いなりで金を捨てることになる)

資料サイトや情報サイトの併設

広範に需要が期待できる資料や情報コンテンツを併設・充実することで、ネット上の口コミ=リンクをしてもらうことを期待します。この方法は時間がかかる反面、他の方法で集めたリンク比べて格段に効果が高いという特徴があります。

特筆すべき点として、格段に高いのは検索順位向上効果のみならず、アクセスに対する成果率も高くなる傾向にあります。

相互リンク

「ウチのホームページからリンクをするのでそちらもウチへリンクをしてください」というもので、被リンクの確保において最も手軽で手っ取り早く費用もかからない施策です。

趣味サイトではいわゆる「ネットのお付き合い」の意味もあります。

商用ホームページにおける相互リンクは純粋にSEOが目的なので機械的に考えるべきものです。リンクを機にお付き合いを・・なんていうアプローチは商取引においてルール違反でありましょう。

受け皿となるページをつくっておく

他のホームページを運用している人も同じことを考えているところ、打診対象の判断基準は主に「リンク集ページの有無」が主です。

相互リンクによる被リンク確保をするつもりなら、とりあえず作っておきましょう。

同業者へ

カンの良い方ならお気づきのとおり、最も効果が高い相互リンク相手は「同業者」です。

テリトリーの概念がない業種は問題ありませんが、通常は商圏が被れば躊躇しますし、むやみに同業者のサイトとリンクするとサイトそのものが信憑性に欠ける原因にもなってしまうため、採否判断は慎重にすべきです。

すべての取引先へ

企業ホームページにとって手っ取り早く容易にアプローチできる相手が取引先です。取引先は「地域」もしくは「商品」という優先度の高いキーワードが共通するため、リンクポピュラリティの「質」の部分で無作為な対象よりも高い効果が期待できます。

これを逆に考えれば、検索順位を強く意識している場合、取引先へのリンク要請は会社の業務全体において優先度が高いといえます。

SEOにとって好ましくない被リンク確保施策

検索序列判定時にマイナス評点を受ける可能性がある被リンクがあります。

また、相互リンクは相手方のサイトへのリンクを設置しなければならないため、効果がない、あるいは微小であれば設置したリンクの存在自体がコンテンツを汚すことになります。

アクセスアップリンク集への登録

・・と銘打っているもののほとんどは大した効果は期待できません。

それどころか、アクセスアップリンク集の類に登録する人は同種のリンク集にも登録する傾向が強く、結果的にそれがリンクファームを形成します。(リンクファームはSEOスパム判定を受ける不正行為)

アクセスアップリンク集の主催者、あるいは参加している誰かが原因でリンクファームの判定を受けると、それに参加していたすべてのサイトがペナルティの対象になってしまします。

SEOにおいて不適切な構成技法を用いているサイトとの相互リンク

SEOにおいて致命的な欠陥を持つサイトのことです。

商用サイトにおいてリンクは広告的な意味=価値があるため、本来得られる利益を得られないことは損失といえます。

SEOにおける致命的欠陥とは次の3点

  • ナビゲーション部分がFLASHで構成されている
  • ナビゲーション部分がフレームで構成されている
  • リンクを貼っているページがリアルタイム(動的)につくられている

単にリンクを貼っているだけじゃダメってことです。リンクを貼っているページが検索エンジンに正しく読み込まれていることが重要です。