SEO対策には相互リンクが効果的
検索序列の決定要素における被リンクは無視できない効果がありますが、その意味を取り違えている人は多いようです。
一部SEOに精通した人がやってるものを除けば、相互リンクという施策にSEOの効果は期待できません。
注釈:当ページは「相互リンク」について述べており、被リンク全般についての解説ではありません。
相互リンクに効果が無い理由は「リンク集のページ」に問題がある
冒頭「一部SEOに精通した人がつくるものを除き」というのはつまり、SEO目的の「リンク集コンテンツ」の作成はかなり難しいのが現実だからです。一般の人はもちろんウェブ制作会社が手がけたサイトでさえ、SEOを目的としたリンク集が上手につくられているケースは滅多に見られません。
数に頼る相互リンクでページランクは上がらない
リンクの絶対数はページランクの決定要素になっているため、「数」を稼ぐために闇雲に相互リンクをする人はたくさんいます。
ですがページランクには「質」の要素もあるところ、これら問題のあるページからたくさんリンクを貰ったところでページランクは向上しません。
効果が期待できない相互リンクの具体例
次はリンク集のNG例です。
一般的なホームページのリンク集ページの多くはいずれかに引っかかっていると思います。
リンク集そのものがコンテンツとして機能していない
端折って要約すると次の2点。
- 紹介(掲載)しているサイトに共通性がない
- リンク集のページそのものが検索エンジンに正しく認識されていない
リンクアンカーの設置が雑
リンクの効果はリンクを表示する箇所、即ちリンクアンカー(Aタグ)のくくり方で大きく違ってきます。
よくありがちなNGは次の4点。
- 「コチラ」や「トップ」など、リンク先のサイト名とは違う文字でリンクしている
- 「http://www~」など、URLでリンクしている
- 画像バナーでリンクしている場合、ALT属性に文字が入力されていない
- 他のリンク先と同じ文字でリンクしている
CMSやCGI/PHP等の動的システムでつくられている
SEO効果があるリンク元は検索エンジンにコンテンツとして登録されている必要がありますが、コンテンツとして認識されるためには次の要件を満たす必要があります。
- 最低でも1つ以上の外部ドメインのページからリンクを受けている
- 独立したHTMLヘッダ情報を持っている
例えばCMSの代表例ともいえるMovableTypeでは、テンプレートに適切なカスタマイズを施さないとHTMLヘッダ情報が一致してしまいます。CGIを利用したリンク集も検索エンジンへの対応を意識したものが見られますが、検索インデックスに登録されることとSEO効果があることは似て非なるものです。
相互リンクで効果が期待できるサイトの条件
判断基準は実はとても単純です。
- 自らが検索されたいキーワードを含んだ複数キー検索で、リンクを貼られるページが検索されること
たったこれだけですが、それを満たすためには次の2点が必要になってきます。
- そのリンク集のページが正しい技術で作成されていること
- そのリンク集のページがコンテンツとして機能していること
サイト内の1コンテンツとして「リンク集」をつくる際に上記2点を満たすことはとても難しく、コンテンツ企画とHTML作成において中級以上の技術力が要求されます。
全般的な意味で効果が期待できる被リンクは次に挙げるような内容であり、SEO効果を狙ったリンク集はそれらでSEO効果が出る要素(理由)を模して作成されています。
SEO面の効果が期待できるリンク元の具体例
- メディア関係のサイト
- 高アクセスで知名度が高いポータルサイト
- ウィキペディア(キーワードの共通性が非常に高い)
- DMOZ-Opendirectry (グーグルのディレクトリに使用されている)
- 同業他社
- 取引先(対面営業のホームページのみ)
- 自己のサイトを「情報元」や「参考例」として紹介しているコンテンツ
- 自己のサイトを「情報元」や「参考例」として紹介しているナレッジコミュニティの書き込み
つまり無作為な相互リンクはあんまり期待できないってことです。