SEOにおけるリンクの意味
たくさんのページからリンクをされているページは情報の質が高い=有益なサイト
この概念は検索エンジンの基幹ともいえる要素であり、リンクが集まるページは非常に大きな検索優位性が発生します。
個人ホームページでは企業や商品について様々な、商品レビュー、批評、噂、雑談が数多く書かれ、その参照先として企業ホームページには大量のリンクが自然に集まります。
著名企業のホームページがこれといったSEOを施さなくても検索上位に推移しやすくなるのは被リンクの効果が大きいです。
SEOにおいてリンクは全ての施策に影響を及ぼし、また、その手法によって得られる効果はプラスにもマイナスにも変わります。
自作する人はもちろん、外注委託を検討している方にとっても非常に重要な内容です。
リンクが影響すること
SEOをご存知ない方は、「リンク=アクセス誘導のため」と考えますが、SEO面では導線としての効果は考えません。
技術施策の反映速度
検索エンジンがあなたのホームページを見つけるときの基点になるのが外部からのリンクです。つまり、多くのページからリンクをされているページはそれだけ検索クローラーが巡ってくる頻度も多くなるため、結果的にページに施した施策が素早く反映されるようになります。
施策していない場合
検索クローラーが巡回してこないため、検索データベースに取り込まれません。つまりいつまでたっても検索されないです。
直接的な検索順位変動
検索順位を決める際の評価点が受け先(自分)のページに付与されます。
個々のリンクで得られる評価点は一律ではありませんが、基本的には「加算評価」なので数が多いほど評価点も増えます。
施策していない場合
高順位ほど高い評価点が要求されるため、競合が激しいキーワードほど上位推移が難しくなります。
リスクも伴います
基本的には「リンク=順位アップ」と考えて間違いではありません。
ですが、そうれが事実だと(事実です)、「要するにリンクをたくさん集めれば順位は上がるわけだ」という短絡的な考え方のリンク収集のみに傾向して内容が薄いガラクタサイトが検索上位を占めることになります。
こうなると検索エンジンの利便性が無くなってしまいます。
こういったガラクタサイトの氾濫を抑制するため、検索エンジンには順位操作目的のリンクを得ているサイトを排除するシステムも備わっています。
要するに、ムチャクチャやると検索順位は下がります。(検索候補から消されることもあります)
SEO業者が行うリンクの施策はアマチュアさんのそれとは桁が違います
リンクの効果はいわゆるSEO素人さんが個人でチマチマやるレベルでは限りなくゼロに近く、良くも悪くも上位効果は皆無に等しいです。つまり、少々インチキっぽいことをやっても不正判定を受けることはまず無いです。
不正リンクの排除システムはプロがやるレベルのムチャクチャを想定していますので、個人でチマチマの方とは別世界の話です。
正しいリンクの集まり具合とは?
言うまでもなく、必然性がある自然発生です。
具体的には次の3つです。
- 情報の引用元としてのリンク
- レビュー(紹介)としてのリンク
- 目次としてのリンク (リンク集もこれに該当)
ちなみに上記はリンク先へのプラス効果が強い順序に記述しています。検索エンジンは前後の文脈や見出し構造からこれらをある程度識別しているわけです。
つまりこれをどうやって集めるか?というのが正攻法の被リンク施策といえます。
見てのとおり自己対応はほぼ不可能なので他力に頼ることになりますが・・・
- 専門性が高く、ひとつの物事について掘り下げたコンテンツ
- 客観視点で、多面的な角度で書かれたコンテンツ
- 写真や図などの資料が豊富で、専門情報として信頼性があるコンテンツ
- 商売への誘導が無いコンテンツ
上記のようなページは、順位はともかく検索されることさえクリアしていれば、後はユーザーが勝手に見つけて勝手にリンクをしてくれます。
他力本願的で疑わしいかもしれませんが、インターネットの文化はこれによって成り立っているのも事実です。
漠然ではなく機械的な判別要素があります
「自然に集まる」という点で、この施策は非常に時間がかかりますが、この「時差」もスコアリングにおいて重要な意味を持っています。
短期間で一気にリンクが集まるのは極めて不自然な状態といえるので、そういった状況はマイナス判定を受けます。
「納期までに全部やる」ということで手持ちのリンク案件を一気に施策するケースがよくありますが、そういうのはかえってマイナスだったりします。
なお、個人レベルでできるリンクの集め方は技術解説:被リンクで解説しています。
↑・・・ということで押したくなりますでしょ? 必然かつ自然とはこういうことです。
一般的なSEO業者についても知っておこう
大多数のSEO業者やウェブ制作会社が商品として提供するSEOは、「要するにリンクをたくさん集めれば順位は上がるわけだ」という内容のものです。
要するにリンクの販売です。
リンクの販売=「料金に応じたプロレベルのムチャ」を依頼するわけですから当然リスクを伴います。
何故に大多数のSEO商品がリンクの販売なのか?
これは単純に、「SEO」のニーズはビジネスモデルの構築が難しいことに起因します。(主には具体的な提供内容と業者側の採算)
SEOは競争技術ゆえに「少数限定」の商品になるのが本来ですが、それだと収益に上限ができてしまいます。また、コンサル商品にすると極めて高い専門性が要求されますが、それに対応できる人間が就職市場には滅多にいないという問題もあります。
リンクの販売はアルバイトレベルのスキルでルーチンワーク化できるため、結果的にSEO業者=リンク販売業者の図式が出来上がっています。