検索順位向上施策は非常に高度なノウハウと手間がかかるため、一定レベル以上になると一般の人には手が出せません。
外注委託すれば定期のコンサルが必要になるため、年間ベースで考えると途方もない負担になります。
そういった背景があるので、「安価で手軽にSEOを施す」という宣伝に魅力を感じるのは自然なことです。
ですが、実際はどうなんでしょう?
SEOはホームページ作成(HTML)やデザインの技術と異なり、検索エンジン上で行われる技術競争です。
これはスポーツ競技と同じく知識の詰め込みだけで対処できるものではなく、膨大な試行錯誤によるノウハウの蓄積と相手を知る術、そしてセンスも必要です。
SEOの外部委託とはこれら長年の経験を買うわけですから、その金額が安いはずがありません。
検索序列の判定材料には「外的要素」があります。
外的要素とは具体的には「外部からのリンク」のことであり、これを操作すれば一定の評価点を得ることができます。(=順位がアップする)
反面、検索エンジンに対する不正は、それが不正と判断されれば検索結果からの削除や急激な順位下落といったペナルティを受けます。
以下は不正SEO業者が行う主な手法です。
様々な方法で意図的にページランクを上げたサイトを複数用意し、依頼者が希望するキーワードでリンクを送る手法。
中小規模あるいは個人レベルが「安価で手軽」を謳うもののほとんどがこれに該当します。
破壊的な効果がある反面、他のキーワードにはまったく流用できなかったり、検索エンジンの不正判定に引っかかる可能性は非常に高いです。
逆にまったく効果が出ないこともあるため、このタイプの多くは「逃げ道」として成功報酬型を採用していることが多いようです。
参加するサイトでリンクを交換しあう手法で、趣味サイトで多用されます。
アクセスアップリンク集と銘打っているものの多くはこれに該当します。
これを不正の材料として用いるSEO会社はこういったリンク集を別ドメインで保有し、そこで集めた「輪」の中に顧客のサイトを混ぜ込みます。
あからさまな不正業者は依頼の前に見分けることができます。
SEOの性質上、適切に行うには対面コンサルが必須となります。
ホームページの管理権限を貸与して一切を一任すれば可能ですが、非対面の会社にそのようなことをする依頼者はまず存在しません。(=需要がない)
つまり、非対面を謳うことは最初から「不正をしますよ」と言っているようなものです。
SEOは競争技術であるため、希望どおりに推移するかどうかは実際に検索結果を見るまでわかりません。
競合が存在する以上、目標順位に達するためには幾度かのトライアンドエラーを繰り返す必要があるため、一定期間はホームページの運用を代行する必要があります。
不正SEOを基幹とする会社は3種類に区別できます。
- 正しい知識を保有した上で、あえてSEOスパムに該当する技法をを用いている(現実主義)
- SEOスパムの威力に魅入られているため、その技術のみを磨いている(反社会的)
- 認識もしくは研究不足にてスパム手法しか知らない(稚拙・怠慢)
2006年の時点で、超大手のウェブサービス会社が社名を伏せて(子会社名等で)運営しているSEO会社の多くは上記でいうところの「現実主義」に該当します。(つまり不正業者)
費用対効果や効率、商品告知展開などの面で「リンクポピュラリティに特化するほうが商品として売りやすい」という結論に至り、「不正を行ってでも順位を上げたい」という倫理観に欠ける依頼者のニーズとマッチしているのだと推測できます。
中にはクライアントの同意了解を得た上で不正行為を実施する良心的(?)なSEOスパム業者も存在します。